誤解です、ただの犬の散歩ですってば。(1)

店長michikoです。

私の自宅の近所に、ある新興宗教団体の代表者X氏の自宅があります。

大きなお屋敷で、立派な門構えとでかいレンガ造りの寄宿舎みたいな建物が建っています。

不思議なことにいつ見てもがらーんとしてて、全く人の気配がしないお屋敷なのです。(何か事情があるんでしょうね、いろいろ。)

最近勝手口から管理人らしきジイさんが出てきてゴミを捨てているのを初めて見て、おっ、一応人が居たり使っているんだとわかり、ちょっと安心しました。
あんまり人気が無くて不気味だったので。

私はペットのチワワ・Kを連れてよくその屋敷の周りを散歩しています。
歩くのは主に屋敷のお向かいの歩道です。屋敷の歩道とこちら側の歩道の間には片側一車線道路があります。
そして車道と歩道の間には「ツツジの植栽」があります。(←ここ、重要。)

いつもこの歩道まで来ると、Kは疲れるのか、X氏の屋敷のちょうど真向かい地点でピタッと立ち止まり、しばし休憩します。
アスファルトの上にベターーっと座り込み、暑いときは「ハッハッハッ」と舌を出していつまでもジーーっとしているのです。

チワワってね、小さいけど結構力が強くて、しかもわがままで気まぐれなんです。
動かないときはてこでも動きません。

屋敷の門のところには監視カメラが備え付けられており、外部の人間を威嚇するかのようです。

居心地悪いんですよねー。(^^;)向こうの監視カメラや門の内側から見ると、角度からしてツツジの植栽に伏せて座っているチワワは見えないだろうから。

女が一人でジーーーっと立っているわけですよ。X氏の門の真向かいで。

 

やだなーー。だって・・・

お屋敷の中から“イキのいい若いもん”が大勢、懐に手を入れてバラバラ飛び出してきたらどうしよう…

そんなことを想像して、そそくさとKを抱き上げてキャリーバッグに入れてその場を離れるようにしていました。(なんか、勘違いしているぞーー、お前。(笑))

さて、2ヶ月前ほどのこと。

その日は初夏を思わせる強い日差しの快晴の休日でした。

Kを連れて散歩していて、またしもこの子はX氏の真向かいの歩道のツツジの陰でベターーっと伏せてしまいました。

仕方なく私もその場でジーーーっと立っていることに。

屋敷の中から“イキのいい若いもん”が大勢、懐に手を入れてバラバラ飛び出してきませんように…と願いつつ、監視カメラやお屋敷を見ないようにして。(いや~、やっぱり何か誤解しているよね、チミぃ。(笑))

ジリジリと強い日差しが照りつける歩道。

見晴らしのいい道路をたまにバスが通るだけで、この一帯はいつも静か。この日も私とK以外、人間の姿はどこにもありませんでした。

うっすら額に汗をかきながら、ふと足下のKを見ると、ツツジの枯れた花と小枝が蜜と一緒にKの体にこびりついていました。

その頃のツツジは既に満開の時期を過ぎ、多くの花が散って蜜と一緒に道端にへばりついて落ちていました。

「あーーあ、こんなのくっつけちゃって。」

私は身をかがめてKの体の毛に貼り付いている枯れたツツジの花と小枝をひょいひょい、と取り除きました。

この何気ない行為が大きな誤解を生むとも知らずに。

この日、いつもより長い時間、私たちはそこにじっとしていました。休日だし用事は無いし、日向ぼっこが好きなKに日光浴をさせてあげようと思ったのです。

20分以上はジーーーッとたたずんでいたでしょう。誰も通らない、たまにバスが通るだけの道端に何をするでも無く、ただ、ジリジリと照りつける太陽の元。

自分でも「いい加減、バカか?」と思いました。

「Kちゃん、帰ろうよ、お母さん、首の後ろが日焼けしちゃうから。ねえ、帰ろうよ」と下を向いてKに話しかけるのですが、一向に動く気配がありません。

とうとう私もしびれを切らし、Kを抱き上げて左肩にしょっている犬用のキャリーバッグに入れ、「よいしょっと。」と、担ぎ上げました。

この、ごく普通の行為が大きな誤解を生むとも知らずに。。。(-_-)

つづく。

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